父が「自分の家」がほかにあるような錯覚を起こしていると書いた前記事に
コメントをいただきありがとうございました。
一瞬、思いがけないお気持ち と感じたのですが、とてもわかる気がしてきました。
そして父のことを考えてみました。
母は ただ施設に行ってみたことがきっかけで混乱していると思っているようでしたし、わたしもそう思いました。
けど、考えてみたら…
父が育った家は わたしが小4の時に水害に遭いました。
そして 高台に建てた新しい家には転勤族だった父は住むことはなく
祖母と叔父が住んでいて、年に数度 親戚が集まる場所でした。
祖母が亡くなって その家を手放し
そして26年前に、今住んでいる家を終の棲家として購入しているのです。
そんな流れを考えれば、父の心の中では
どこが一番好きだったのか、どこで一番幸せな時期を過ごしていたのか
ほんとはどこで暮らしたいのか。。。
混乱ではなくて自分の希望を言ったのですね。(叶わないけど)
わたしだって今の実家は、わたしが生まれ育った家でも場所でもなくて
まわりに親しい人がいるわけでもなく、懐かしさも愛着も無いのでした。
そして遠方に嫁いだ娘ふたりを思えば「この家を処分してうんぬん。。」は、
父が跡継ぎがないことをふつうに案じているだけ。
photo ACより
今、わたしは現在住んでいる家を自分の家だと思っていますけど
これから両親のことで実家を行き来するようになれば
どんな気持ちになっていくのかわかりません。
息子はこの家に住む気はなさそうですし
夫は毎週末に実家に帰り、その地域の役の仕事まで受けてしている。
「長男なのに家を買って」と責められたこの家は何だったのか、と
わたしもいずれ思うのかもしれません。(今もチョット思ってる)
仮の住まいのような気もしてきます。
そして 頭がぼんやりして来た頃には、一番懐かしく思う中学時代に暮らした場所を
「あそこで暮らしたい」と思うのかもしれません。
その懐かしい「あそこ」辺りに たまたま通院していることで
わたしは心の栄養と安らぎをもらっています 実は。
父と家のことを考えてみたら
何かがほどけてきたような…
父もわたしも 本心がうっすら現れた…^^
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