忘れないうちに書いておこう*
父の実家は菩提寺のすぐ近くの平地にありました。
昭和47年に大水害に遭いました。
今後を考えて、祖母のために父は高台に家を建てました。
それから十数年で 訳あってその家を手離さなくてはならなくなりました。
父は転勤族で、わたし達家族ががその家に住むことはなかったですし
祖母も家が建って間もなく体が弱り、その家を離れて
わたしの両親や父方の叔母の家族のお世話で暮らすことになりました。
わたしとしては愛着があったわけではないけれど、
祖母がいなくなってからもお正月や法事で親戚が集まったりしました。
いずれはそこで暮らすつもりで父と母が気持ちを込めて工夫を凝らした家でした。
家を失った父は生活の便利を考えて、32年前に
その家から車で1時間も離れた今の実家の場所に家を買いました。
夫も息子も あの家の記憶はあって、なぜだか3日の夜に家の話で盛り上がりました。
間取りや場所の記憶を辿るうちに
「Googleマップで見れるんじゃない?」ということになり
誰も住所番地までは覚えていなくて(母も)、地図を見て探しました。
高台の団地で道がどれだったか迷いました。
今の時代だからこそ出来たことですね
その場所には違う家が建っていました。
手離して最初に買ってくれた方はそのまま住んでいらしたので
その方なのか、次の持ち主の方なのか、建て替えてまだ新しいきれいな家でした。
Googleマップは過去の写真も見ることが出来るんですね。
2013年の写真を見ることができました。
そこには 懐かしい家が映っていました。
幼かったはずなのに、息子はいろんなことを覚えていて驚きました。
こんな話題で盛り上がるなんて初めてです。
父が懐かしがっているのかもしれません。
水害に遭った家も、祖母のために建てた思いのこもった高台の家も。
認知症が進んだ頃に、祖父母はどうしているだろうか?とか
仕事で携わった地方や場所、父の実家あたりにも
しきりに行きたがっていた頃がありました。
あの家のことも、まだ自分の家だと思って気にしていました。
長時間車に乗っていることが無理な体調で、願いを叶えてあげられませんでした。
きのうお墓参りの帰りに、夫に「ちょっと行ってみたい」と言って
Googleマップで見たあの新しい家の側を通ってみました。
とても懐かしかったです。
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