50代主婦のブログを読んでいたら、ご自分の体調と月の関係をチラッと書かれている方がいらして、その方は新月が不調のようです。
わたし 思い出しました、55歳の秋のこと。
それはスーパームーンの翌日でした。
自分でもどうしてあんなふうになってしまったかわかりませんが、
何もかもが急に嫌になり、自分を否定して否定して苦しんで、
完全にコントロール不可能になりました。
50歳を過ぎたあたりから、頭痛、背中のコリ、発汗、不整脈…といろいろと症状が出ていましたが、
その年は少し体調が落ち着いてきたなぁと思ってホッとしたのと引き換えに、
今度は次第に精神的にイライラ落ち込み気味で、仕事中も考え事をしたり、他の人と自分を比較したり。
そんな頃、あのスーパームーンの翌日 何かわたしの中で破裂した感じで
大変な事態になりました。
それから2ヶ月余りの間、夫にかなり当たりました。
今までの不満とかモヤモヤした思いとか、今 思い出すと気の毒なくらいぶつかっていってしまいました。
普段の夫は、わたしが泣こうがわめこうが、自分は自分で芯が揺らがない
石のようなところがあります。
でもその時期の夫は、わたしの発狂に近い言動をすべて受け止めてくれて
機嫌を悪くするどころか、優しささえ感じました。
ある日、仕事でも集中力に欠けて大変なミスをしました。
夫に言えば「馬鹿じゃないか」と叱られると思いましたが、胸に収めきれずに話したら夫は言いました。
「何か行動を起こしているからこそミスも起きる。じーっと何もしなければ良い事も悪い事も何も起こらない」と。
わずかなパート仕事へも、出かけていることそのことに価値を認めてくれた言葉に泣きそうになりました。
職場では、上司も寛大に対処してくださいました。
そのうちに、わたしはモヤモヤを出し切ってしまうと 冷静に
「一度、更年期外来に行ってみよう」と思うようになり、予約を入れて受診しました。
すがる思いで行き、かなり踏み込んだプライベートな問診にたくさん
細かく答え、いざ診察で先生の前に座ると あっけなく
「ホルモン補充療法を必要とするほどの症状ではない」の一言で帰されました。
わたしは母が長年ホルモン補充療法を受けて、とても若々しく元気に過ごしていたのを見ていたから 試してみたいと言ってみましたが、
先生の方針は危険を伴う療法だから安易に勧めないということでした。
わたしはガッカリしたのと同時に「わかりました!自分のことは自分でなんとかしてみせます!」という不思議なパワーを自分の中に感じました。
ふっ切れたんでしょうか。
その頃、自分の容姿もガクンと老けていくようで塞ぎがちでしたが、
なんだかどんどん元気になっていきました。
そして56歳を迎える頃に「あれはなんだったのかしら?更年期最後のあがきみたいな事だったのかしら?」と振り返られるようになっていました。
でも しばらくは満月の日が怖かったです。スーパームーンも見ないことにしました。
女性は確かに月に作用されるところがありそうです。
苦しかったあの頃を、ここに記しておこうと思いました。
そして、あの頃の夫に心から感謝しています。
(日々のいろいろはあるにしても(;^ω^))
きのうの月です。
夕方、急に部屋がサーモンピンクになったので 急いでベランダに上がり撮りました。
ほんとはもっともっと奇麗でした。